観音沼 有名になった今でも静かにたたずむ
写真撮影日は2009年10月17日。当時はこの沼は今ほどは紅葉の名所として有名ではなかったと思う。福島県の下郷町の観音沼森林公園にある沼。この沼の周りは遊歩道が整備されており、ゆっくり歩いても1時間はかからない程度で1周できる。きれいな紅葉が見られるので、私と妻はほぼ毎年来ている。首都圏からの観光地として有名なのは那須高原や日光で、その先にある南会津にはなかなか足が伸びない。ましてや国道4号からは南会津に直接車で行けなかったと記憶している。この写真をとった1年前に甲子道路が完成して4号の白河と南会津がつながったので、とてもアクセスしやすくなった。この沼は今では有名で紅葉の名所になっている。この当時は公園入口に数台車が止められる場所があっただけだが、年々認知度が進み訪れる人が多くなったのだろう。道路沿いに公衆トイレと駐車場ができ、さらに数年後にとても大きな駐車場が整備された。以前に比べて訪れる人は格段に多くなったが、それでもゆったりできる沼だ。とても美しい紅葉にしばし見とれていると、妻が「東北はもっときれいなところがたくさんあるよ」と教えてくれた。妻は青森出身なので奥入瀬や十和田の紅葉のすばらしさを熱心に教えてくれる。定年後に八幡平を見に行ったが、まさにその通りだった。この観音沼の写真は、東北の紅葉をもっと見たいと思わせてくれた日の写真だ。